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2020-06-18 23:06

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ニュースまとめ(2020年6月15日週)~パラレルキャリアを活かした社内実業家、「コロナ離職者」の仲介など~

総合職でもスペシャリストでもない 10年後必要なのは

ビジネス社会にアフターコロナの変化が目に見えてきた今、10年を見据えたとき、働く環境や求められる人材像は、具体的にどう変化していくのだろうか。

平成までの日本社会では、ゼネラリストを目指すか、スペシャリストを目指すべきかという二項対立で、キャリアの積み方を語られることが多かったという。
一般的には、広範囲な知識や技術、経験を持つ人材をゼネラリスト、特定分野に深い知識や優れた技術を持った人材をスペシャリストと分類してきた。

スペシャリストといわれる職域は、IT(情報技術)エンジニアや電気・機械、建築などの技術系、会計士や弁護士などの資格系が中心だ。

一方、営業や事務などのホワイトカラーは、総合職という形で入社し、人事異動や転勤などによる人事ローテーションで、様々な部署、職種、地域の経験を積んでゼネラリストになっていく傾向があった。
結果的に部門を超えた社内人脈が広がり、社内での調整にはたけているが、社外での通用度が見えにくい「社内限定ゼネラリスト」として育成されることがほとんどである。

スペシャリストのほうも会社ごとの職務要件や運営ルールが違いすぎて、実は「社内限定スペシャリスト」にすぎないスキルしか持てなくなるリスクも大きくあった。
技術やアウトソーシングの進化に伴い、社内で「その人にしかできない」と思われていた業務が実は社外の専門家に委託したほうがコストと成果が大きかったり、そもそもの専門性がテクノロジーに置き換わったりする現象も枚挙にいとまがない。

結果的に、「ゼネラリストでいくのか、スペシャリストになるのか」というこれまでの選択肢そのものが選択肢ではなくなり始めているというのが現在の実情である。
30、40代までこれまでの流れで働いてきたベテラン人材は、この変化にどう向き合っていくべきなのだろうか。

めざすべきは、プロデューサーか、テクノロジスト


リクルートワークス研究所が、2030年の働き方の未来を予測した「テクノロジーが日本の『働く』を変革するWork Model 2030」では、従来のゼネラリスト、スペシャリストとは異なる新たな4つのプロフェッショナル像の指針を提示している。

4つのプロフェッショナルとは、専門性を「開発する」か「活用する」か、という軸と、対象エリアが「グローバル」か「ローカル」かという軸の掛け合わせだ。
ここでは専門性開発型人材をテクノロジスト、専門性活用型人材のことをプロデューサーと名付けている。

・プロデューサー
広範な知識と経験に基づく調整力にたけたゼネラリスト以上に、社内外のさまざまな人々を結びつけて収益を生み出す力を有している人材

・テクノロジスト
限られた職域で定型的な業務に注力するスペシャリストよりも、さらに専門性が高く、仕事に必要なテクノロジーを使いこなすことができる人材

プロデューサーは、複数の専門領域に精通し、テクノロジストの力を借りて、新しい価値やビジネスモデルを生み出す人材だ。
彼らは自身のアイデアをコンセプトにするために、グローバルにもローカルにも幅広く活躍の場を求める。

また、プロデューサーは事業目的のために、資金調達、事業投資、人材投資など、組織能力を最大化して、経営資源を効率的に活用し、その成果を「組織知」化していく人材だ。

一方で、テクノロジストは特定の専門性を狭く深く持った高度な専門職で、テクノロジーを生み出し活用して、仕事の付加価値を高める人たちを指している。

つまり、これまでのスペシャリストの概念を大きく超えて、高度に専門化した知識・スキルを有した人たちのことである。

今後、プロデューサーにもテクノロジストにもならず、従来型のゼネラリスト、スペシャリストというカテゴリーのまま過ごすことになると、相対的に市場価値が低減していくというリスクがあるだろう。

「しくみをつくれる人」の共通点とは?

プロデューサーやテクノロジストを、さらに総称すると、「しくみをつくれる人」ということになるのではないだろうか。

世の中は、プラットフォームの時代になっている。検索サイトが最も代表的だが、他にも、中古品売買、求人、結婚パートナー探し、住宅などのありとあらゆるマッチングサイトも、プラットフォーム化している。
そのサイト内で、利用者が増えれば増えるほど、プラットフォームを提供している会社が儲かるしくみになっている。

このしくみのよさは「一度、つくったら動き続けてくれて、運営者がいなくてもしくみが稼ぎ続けてくれる」という点にあるという。

労働集約の時代には、「与えられた情報を分析して整理し、言語化できる人」がエリートと呼ばれてきたが、これからはプラットフォームのような「しくみをつくれる人」が求められているそうだ。

しくみをつくるには、自らの企画開発能力が必要なだけではなく、多様なプロデューサーやテクノロジストの力を借りて、事業を組み上げていく編集力が不可欠である。
それを実現していくためにはテーマを設定し、ビジョンを言語化し、周囲を巻き込んで協力を得なければならない。

コロナ・ショックをきっかけに、世の中の価値観が動き始めている今。10年後の2030年に社会から求められる人材になるための準備を始めるべきなのだ。

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