TOP > ニュース > ニュースまとめ(2021年3月15日週)~ 進む副業人材活用 効果と今後の課題は、キリンビール、カルビーも「副業人材」を募集。採用される3つの要点 など〜
2021-03-18 16:03

ニュース

ニュースまとめ(2021年3月15日週)~ 進む副業人材活用 効果と今後の課題は、キリンビール、カルビーも「副業人材」を募集。採用される3つの要点 など〜

こんにちは!副業兼業ニュースです。

少しずつ桜の開花が進む中、依然として寒暖差の大きい日が続いています。
体調管理に留意し、元気に新生活を迎えたいところです🌸

では、2021年3月15日週に発表された、働き方に関するニュースをお知らせします。

◼︎当週(2021/3/15~2021/3/21)のイチオシニュース

進む副業人材活用 効果と今後の課題は

キリンビール、カルビーも「副業人材」を募集。採用される3つの要点

[2021年最新]副業/複業の潜在ニーズに関する意識調査 副業許可や税金、お金に関する情報提供を求める声多く、企業支援のニーズ高まる

進む副業人材活用 効果と今後の課題は

人材不足を補うため企業や自治体における副業人材の活用が増加しているが、その効果と今後の課題とは何か。

■民間だけでなく行政でも副業人材活用が進む

2021年に突入してからも副業人材募集を開始する企業は増え続けており、2月にはカルビーとキリンビールが、新規事業における専門人材を外部から招く目的で副業人材募集を発表した。

そんな副業人材の活用は、民間だけでなく行政も積極的だ。
2020年には、兵庫県神戸市、岡山県岡山市、奈良県生駒市が相次いで副業人材を公募し、いずれもテレワークでの副業を取り入れたという点で目立った。

こうした副業解禁の動きが労働力の流動化を起こし、さらに新型コロナウイルスの影響も相まりテレワークの増加という影響が及んでいる。
人口減少に伴い将来的な人材のシェアが欠かせなくなってきている中、転職市場では現在フリーの人材を企業が奪い合う構図となり、企業が目的にかなった人材を得られないというリスクを抱える。

だが、副業市場においては、柔軟な雇用スタイルで企業が求める人材に容易にアクセルできるという大きなメリットがあるのだ。

■特に地方では今後の課題も浮き彫りに

副業人材の活用が増加している要因は、やはり高度な専門的知見を持った外部人材を比較的容易に雇用できる点にある。

近年、副業希望者と企業の橋渡し役となるマッチングサービスが増加しており、上述の神戸市、岡山市、生駒市といった行政の事例でもマッチングサービスとのタッグは重要な点の1つだった。

外部人材は、アウトソージングと言い換えることができ、自社に不足する専門的人材を外部から補強することができるため、昨今急務となっているDX化などにおいて副業人材がその解決につながるのだ。

一方で、長期的な視点に立つと課題が浮き彫りになってくる。

1つ目として、副業人材の活用は確かに短期的な課題解決にはつながるが、将来的な苦手分野の克服を先送りにしている面もあるということだ。
それゆえ、副業人材の活用ごに、いかに得られた専門知識やノウハウを内部化していくかが重要となる。

2つ目として、副業人材への依存度が高まり、漠然と希望を抱いてしまう危険性があるということだ。
副業人材は、特に人材不足に苦しむ地方にとって心強い存在でありそれだけに危険性が高い。

そこで、地方創生にしっかりと繋げるために地元の人材育成にいかに還元していくか、そして募集する側に求める人材像が明確に見えているか、この2点が大変重要な課題となる。

副業人材の活用は、人材不足に悩む日本社会にとって大きな助けになりうる。
だが、正しい方法でなければ恩恵を十分に受けられない可能性もあるため、今後は副業人材の「活用法」により焦点が当てられていくのではないか。

キリンビール、カルビーも「副業人材」を募集。採用される3つの要点

企業や地方自治体による副業人材の活用が活発化しており、ニュースなどで「副業」という言葉を耳にする機会が増え、これを機に副業を始めたいと考える人も増えているのではないか。

2月9日「副業の日」に株式会社マーケティングフルサポートが行なったアンケート調査において、「副業を始めた理由」の第1位は、コロナ前から副業をしている人・コロナ後に副業を始めた人共に「収入を増やすため」だった。

一方、コロナ前から副業をしている人の第2位は「やりたいことをやるため」だったのに対し、コロナ後に副業を始めた人は「本業の収入減」となった。
つまり、コロナで減った分の収入を副業で補いたいと考えるケースが増えているということだ。

そこで今回は、注目が集まる「副業人材」について、企業や自治体から求められることや選ばれるコツを中心に紹介する。

◆注目を集める「副業人材」

「副業人材」とは、企業などの組織に雇用されながら他の組織で働くことが可能な人のことを指す。

昨年から今年にかけ、渋谷区や神戸市役所、カルビーやキリンビールなどの大手企業が、専門性を持った副業人材を募集し話題となった。

渋谷区は、2月より人材マッチングSNSサービスを通じ、「スタートアップ支援事業のコミュニティマネージャー」「海外への日本発スタートアップ プロモート」などを担当する副業人材を募集した。
また神戸市役所は、2020年9月にSNS投稿の記事作成や写真の撮影など、いわゆる広報に関する専門知識やスキルを持つリモートワーク型副業人材を40名募集すると公表した。

一般企業においては、カルビー株式会社がオンラインショップの企画運営を行う副業人材を募集したり、キリンホールディングス株式会社が新規事業開発部門のハイレベル人材を「副業兼業可」で公募するなど、副業人材の活用は、今や企業や自治体の人材確保のキーワードの一つとなっている。

◆「副業人材」を募集する背景

コロナ禍を機にリモートワークが進み、企業や自治体のDX化が急速に進んだこともこの流れを強力に助長している。

企業や自治体としては、自社に不足しているスキルや経験を持った人材を受け入れることで、革新的なアイデアや知見を自社に取り込みたいという目的だろう。

中には、この報酬額でハイスペックな人材が来てくれるのだろうかと思わず目を疑うような募集内容も見受けられるが、本来ならもっと高額でコンサルティングファームなどに委託していたであろう案件を、一旦はプロジェクトの形で副業人材に任せ、事業が軌道に乗ったらその人材の本採用も検討するということなのかもしれないが。

◆「副業人材」に求めることは?

企業や自治体が副業人材に対して求めることとして、「自社にはないスキルを有していること」はもちろんだがスキル以外の要素も多く含まれる、と仙道氏は述べる。

仙道氏が代表取締役を務める株式会社マーケティングフルサポートは、社員数名の中小企業でありながら副業人材を多数採用している。
ライター、プロデューサー、カスタマーサポートスタッフ、セールススタッフなど職種は様々で、毎年10人前後に「副業」の形で弊社の運営する塾の業務の一部を委託しているそうだ。

塾の卒業生やその知り合いの方の紹介といった形で人材を確保することもあるが、その際にも「副業人材の採用基準」を設けている。

まずは、上述の「企業が必要とするスキルを有していること」。
デザイナーであればこれまでの製作物のポートフォリオを見せられるなど、できれば「数字で表せる」具体的な実績や経験があると良い。

例えば、「過去3年間にブログのバナーデザインX件受注」や、「ランディングページのデザイン提案で売上X%アップに貢献」など、客観的なデータがあると強い候補者となり得る。

加えて、「自社(や自治体)のミッション、ビジョンに賛同してくれる人であること」も重要となる。
おそらく自治体や大手企業の採用担当者も同じ考えだと思うが。

◆キリンビールの新しい酒類を開発するなら

例えば、「お酒が嫌い」という人がキリンビールの新しい酒類を開発することができるだろうか。
もちろん、スキルとしては可能かもしれないが、やはりその会社と自分の方向性がある程度合致していないと「長期的」に辛くなってくるだろう。

つまり、応募者がその会社の商品やサービスが好き、というのは重要な要素の一つなのである。

さらに、副業人材募集においては、出社を必要としないリモートワークでの募集が多い。
短時間の契約であるとは言え、日々社内のプロジェクトは動いているため、メールやSNSなどで連絡がつきやすい人であるか・状況の変化に応じてプラスアルファの成果が出せる人であるかというのは重要な審査の対象となるだろう。

また、副業人材にお任せするのが新規事業という場合、想定外の事態が発生する可能性は大きい。
そんな時に、依頼に対して時間的にも物理的にもフレキシブルに対応できる人というのは大きなアドバンテージとなり得る。

無論、当初の契約を超える作業になる場合は、事前に担当者への相談や報告をすべきだが、柔軟な対応ができる人というのはありがたい存在だ。

加えて、副業人材はリモートワークが多いため自己管理能力が重要となる。
また、組織に不足するスキルや経験に根ざした提案力も高く評価されるだろう。

◆副業人材として「選ばれる」コツとは?

もし、「副業人材に応募してみよう」と思っていただけたのであれば、以下のポイントに注意してエントリー時のプロフィールを用意することをお勧めする。

1)あなたが「できること」を数字で表す
「XXが得意です」ではなく、「XXの分野でY年実績があります」「Z件の案件を納品しました」など、具体的な数字を入れる。

2)求められている条件だけでなく、その周辺の対応も可能であることをアピールする
例えば、ウェブサイトのディレクションのポジションに応募する際には、「セールスレターの作成経験もあります」「ライターとしてX年の実績があります」といった周辺スキルの自己PRがあれば、より強い印象を与えることができる。

3)その会社やサービスへの「共感」を表現する
副業とはいえその会社の提供する商品やサービスに関わることになるので、その会社の商品やサービスが好きであること、自分のミッションやビジョンと方向性があっていることを伝える。
例えば、ビール会社に応募する際には、その会社の掲げるビジョンやミッションに自分が関わることでビールの販売にどんな貢献ができるか、ということをアピールできればより採用確率が上がるだろう。

[2021年最新]副業/複業の潜在ニーズに関する意識調査
副業許可や税金、お金に関する情報提供を求める声多く、企業支援のニーズ高まる

総合人材サービス・パーソルグループのパーソルプロセス&テクノロジー株式会社が、全国の会社員800名を対象に「副業/複業の潜在ニーズに関する意識調査」を実施した。

労働人口減少や新型コロナウイルス感染拡大などの社会環境の変化に応じて、副業・兼業制度を導入する企業が増加している。

パーソルP&Tでは、2021年4月に社員の健全な複業促進を支援するサービス「プロテア」の提供を予定しており、昨年に続き、社員の「隠れたポジティブな副業ニーズ」を明らかにすべく、今回の調査を実施した。

主な調査結果は以下の通りだ。

①現在副業をしている人10.9%に対し、副業をしていない人は89.1%
昨年と比較して、副業の実施率に大きな変動はなかった。

②副業をしたい理由は、「本業以外の収入目的」に次いで、「キャリアの可能性を広げたい」ニーズが高い
「副業をしたい理由」については、「本業以外の収入を得たい」が圧倒的に多く、次いで「自分のキャリアを広げたい」「人脈を広げたい」「スキルを活かしたい」といった、自身のキャリア開発への意識の高さが読み取れた。

③すでに副業している人の約7割がキャリア開発を実感
「副業は自身のキャリア開発につながると思いますか」の問いに対し、副業実施者では68.6%が、「とてもそう思う」、「ややそう思う」と回答し、副業がキャリア開発に繋がると実感している割合が高いことが判明した。

④会社が副業を認めてくれることへの期待は高い、次いで税金等の知識に不安
「副業を実施する際にどのような支援があれば課題が解決できるか」の問いに対し、「会社が副業を認めてくれる」が最も高く、次いで「税金等のお金に関する情報提供」と続いた。

⑤副業を実施する上での課題は「お金に関する知識不足」と「時間や健康管理」
「副業を実施する際にどのような課題が生じるか」の問いに対し、「時間の調整が難しい」「税金やお金に関する知識が弱い」「自身の健康管理」という回答が多い結果となった。

調査結果を受け、キャリア理論「プロティアン・キャリア」の研究者である法政大学教授の田中研之輔氏は、以下のようにコメントした。

「組織内キャリアから自律型キャリアへの歴史的転換期を迎え、副業は実践的な「越境学習」になる。今回の調査で副業実施者の7割が副業によるキャリア開発を実感しているという結果が出たが、政府が副業・兼業を推進しても実施者は1 割にすぎない。企業が副業を認めない要因は?副業実施者の半数が副業申請をしていないのはなぜ?といった課題を一つ一つ解決していかなければならない。私が専門とする最新のキャリア理論であるプロティアン・キャリアの知見からも、主体的なキャリア形成の手段として副業は極めて高い効果を持っていると言える。副業の潜在的ニーズに適応していく企業側のHRX(人事トランスフォーメーション)が、早急に求められている。」

また、パーソルP&Tのワークスイッチ事業部「プロテア」サービス責任者である成瀬岳人氏は、以下のようにコメントした。

「70歳まで働くことが当たり前になっていく時代、そして、終身雇用は守られない時代が本格化していく。昨年に続き、今回も同内容で調査を行った結果、副業実施者の割合や企業が副業を認めている割合に大きな変動はなかった。しかし、新型コロナの影響もあり、副業制度の検討を始めている企業は間違いなく増えている。今回期待の持てる兆しが見えたのは「副業がキャリア開発につながる」という回答者の割合の増加だ。企業は、働く個人に「キャリア自律」をより求めていくことになる。自身で組織に依存しないキャリア形成に取り組むためには、本業ありきの「副業」ではなく、本業も含めた複数のキャリア形成につながる「複業」に、より多くの人が取り組むことが必要だ。」

副業兼業ニュースTwitter

  • このエントリーをはてなブックマークに追加