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2018-05-28 07:30

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より自分らしく!会社員起業も増える女性の「パラレルキャリア」

女性のパラレルキャリア
柔軟なスタイルで輝く女性たち
近年、新たな働き方のスタイルとして耳にすることが増えてきた「パラレルキャリア」というワードをご存じだろうか。結婚や出産、育児などさまざまなライフイベントにキャリア形成を左右されがちな女性だからこそ、この「パラレルキャリア」に関心をもち、より自分らしい働き方を見出す人々も増えてきている。

「パラレルキャリア(parallel career)」は、そもそも経済学者として知られるピーター・ドラッカーが『明日を支配するもの』など複数の著書の中で提唱した概念だ。人間の方が組織よりも長く生きるようになった社会情勢を背景に、現在の仕事以外の仕事をもつことや、非営利活動に参加することを指している。

近年の考え方として、軸はあくまでも本業で所属する企業の働きに置き、第2の仕事として行う活動は、それが社外活動であるものの何らかの形で本業にも結びつくキャリアとなることが意識されていること、好きな仕事として実行し、相乗効果が生じる組み合わせで、新たな社会との関わりを作っていくことが、パラレルキャリアのポイントになっており、この点が一般的な副業とは異なるとされる。より多角的な自己投資、自己実現を図る活動ともいえるだろう。

会社員として働きながら小説家としても活動する、ダンサーやスポーツ選手としての顔をもつ、メーカー勤務とNPO法人代表として2枚の名刺をもった毎日を送る、こうした人々がパラレルキャリアワーカーだ。

自分の「やりたい」「好き」を諦めない!
AERAdot.パラレルキャリアの働き方について紹介している。株式会社リクルートマーケティングパートナーズの北井朋恵さんは、オンライン学習サービスの「スタディサプリ」営業を本業としながら、AI技術ベンチャーなど社外起業との顧問契約を結び、経営コンサルティングとして活動している。

本業の仕事で接する顧客の話を聞く中で、もっと経営をサポートしたい、そのための会社を自ら興したいと考えるようになり、現在のコンサルティング活動を始めたという。

2つの仕事をもてるきっかけとなったのは、リクルートマーケティングパートナーズが、働き方改革として社外勤務を認める制度を導入したことだ。会議などを除き、出社が義務づけられなくなったことで、自らの働く時間をより柔軟に設計、2つ目の仕事に振り向ける時間も捻出できるようになった。経営コンサルティングを通じて得た経験は、本業でのサービス改善にもつなげられている。

大宮千絵さんは、日産自動車株式会社に入社してマーケットリサーチ業務を担当、3年目を迎えた頃に、偶然参加した勉強会でNPO法人TABLE FOR TWO International(TFT)の活動に出会う。世界には飢餓や栄養失調で幼い命が失われてゆく国がある一方、肥満の広がりが深刻な国もある。こうした“食の不均衡”を、慈善事業ではなく、社会課題としてビジネスで解決しようというのがTFTの特徴だ。

そんなTFTの活動に共感し、強い興味を抱いた大宮さんは、本業で培ったマーケットリサーチの知識も活かせるとボランティアで参加。パラレルキャリアとして活動を続けた。現在は日産自動車を退職し、TFTで正社員として働く。

2つ目の仕事が本業となったわけだが、実は彼女、パラレルキャリアを現在も続けており、新たに働く夫婦をサポートする団体「CAREER PALETTE」代表理事としての活動を始めた。自身が出産・育児を経験する立場となり、パートナーとの協力体制が重要であることを実感、夫婦がともにライフキャリアや将来を考えていくためのプログラム展開を進めているそうだ。

ライフステージに合わせ、自らの気持ちに素直な姿勢で向き合いながら、社会に広く接し、柔軟にキャリアを築いていく。彼女たちからは、そうした姿がうかがえる。

もちろんパラレルキャリアの実現を図るには、時間も体力も必要とされる。輝かしいばかりではない。スケジュールに苦労することも、悩むこともあるだろう。パラレルキャリアを続ける大宮さんは、「『今何をやるのか』その時々の強弱をつけることが大切」と語る。

無理をするのではなく、自分なりのビジョンをもち、意義を感じられる活動に取り組む、長い人生、柔軟な姿勢で歩んでいけばよい、そうして重ねた日々は必ず実を結び、自らの確かな血肉となっていく――パラレルキャリアワーカーとして生きる彼女たちの姿からは、そうしたメッセージを学び取ることができる。

(画像は写真素材 足成より)


外部リンク

「パラレルキャリア」女性の働き方
https://dot.asahi.com/aera/2018050900058.html?page=1
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