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2018-07-26 18:07

働き方

あのBox CEOが語る未来の働き方とは?

ビジネス界のスター、アーロン・レヴィ氏が語る生き残り企業のカタチ

弱冠20歳の若さで起業し、いまやシリコンバレーのカリスマ創業者、ビジネス界きってのスターとなった米Box社のCEOであるAaron Levie(アーロン・レヴィ)氏は、激変する現代の環境を生き抜き、勝ち組企業として新たな時代における飛躍を遂げていきたいならば、どんな企業も“デジタル企業”化を果たす必要があるとする。

AIの登場による未来の働き方や、推進される「働き方改革」で、新時代の労働のカタチにかつてない注目が集まる今、企業はどんなワークスタイル環境を構築していくべきなのか、現状における本当の課題はどこにあるのか、法人向けクラウドサービス大手に成長したBox社を率い、グローバル企業の“新しい働き方”をサポートしてきた同氏の知見に学びたい。

Box社のクラウドサービスは、いまやフォーチュン500社として選出される米大手企業500社のうち、約7割が採用しているといわれ、そのサービスはデータの保管、セキュリティ、共有、コラボレーションを通し、顧客企業の組織や働き方を改革、多くの成功例を生んできている。採用率の高さとBox社の目覚ましい躍進は、その信頼の証だ。

レヴィ氏は、今後数年間でビジネス界に起こる変化は、過去20年に経験されたものよりもはるかに大きく、クラウドやモバイル、AIといったテクノロジーを背景に、あらゆる企業の事業形態そのものが変革を迫られるものとなる、IT領域にとどまらない根底からの“デジタル化”が、競争力を維持・拡張していく上で不可欠になるとする。

レヴィ氏のいう働き方の“デジタル化”、企業の真の“デジタル化”とは、どのようなものなのか。

加速するビジネススピード、本当に必要な改革は?

レヴィ氏は、ソフトやサービス、表面的な設備投資でデジタル性を付加しても、従来の事業形態や企業文化、働き方全体におけるプロセスが見直されなければ意味がないという。彼の主張する未来の働き方、継続的にイノベーションを生み出し、変化の激しいビジネス環境をも生き抜くことができる“デジタル”企業のポイントをまとめたい。

まず、決められた時間に、オフィスという固定された閉鎖的環境で働く従来のスタイルは現実的でない。ビジネススピードはあらゆる面で加速している。軽いフットワークでニーズに対応し、労働者のモチベーションアップや生産性向上も引き出される柔軟なワークスタイルが実現される必要がある。これによりビジネスの動きも迅速かつリアルタイムなものとなる。

また、これまでのように大規模なチーム編成で、時間のかかる製品開発を続けるのも問題だ。何年もかけたひとつの成功ではなく、高速で反復可能なイノベーションが求められる。そのためには小規模なチームでアジャイルに動くことが重要と考えられる。

リソースを企業内の閉じた共有としたがる体質は望ましくない。あらゆるリソースや重要資産を社内に集約・保有する必要はなく、むしろ周辺にエコシステムを作り、社外にあるリソースも有効活用する方が賢く、効率のよい成功が得られる。これからの企業は、企業の枠を超えた拡張型エンタープライズでビジネス展開を図るべきという。

情報に関しても同様で、適正に管理しセキュリティを保つことは重要だが、閉じた環境で守るかつての姿勢ではなく、情報フローの開かれたプロセス全体で保護すること、それにもとづいたコラボレーションを外部と積極的に図っていくことが必要とされる。

企業の経営判断や意思決定プロセスはかつて、いわゆる経験と勘、直感や推測に頼って行われてきた。しかしいまや市場データはリアルタイムに取得でき、変化を分析することができる。継続的な成功を引き寄せるには、多角的で有用なデータにもとづいた客観的意思決定のプロセスをとるものとすべきだ。

人材不足など労働をめぐる問題も深刻化する。テクノロジーは賢く取り入れなければならない。従来、手作業でなされてきた業務も、多くが切り出しの工夫で自動化可能となっている。AIを活用した自動化ワークフローと人間の労働を組み合わせ、より重要な仕事への注力と顧客体験の最大化、生産性向上を実現していく企業が生き残る。

これらのほか、企業体質の透明性が低く、トップダウン形式になっているならば、早急に見直す必要があるとも指摘する。真の“デジタル”企業は、経験やポジションを問わず、あらゆる社員のアイデアが活かされるオープンな環境をこそもっている。組織内の誰もがイノベーションの起点になり、ビジネス成長に寄与し得る、実力主義が浸透しなければならない。

どうだろうか。レヴィ氏が見据える新時代の労働、企業のカタチは、Box社のビジョンとも呼応する。日本企業における働き方や組織のあり方も改革していきたいとする同氏の指摘に、学ぶべきところは多い。

(画像は写真素材 足成より)

外部リンク

働き方の未来
http://boxsquare.jp/topics/8152/

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