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2018-09-26 08:09

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5.新しいシナリオー可能性を広げる

5.新しいシナリオー可能性を広げる

本章では、先述のジミーとジェーンがお金の面での難題を克服でき、しかも無形の資産を支えられる人生のシナリオを描き出すことです。以下で述べるシナリオは3ステージの人生に代わる有効な選択肢として示します。まず、ジミーのシナリオについて考えていきます。ジミーには三つのシナリオがあるのです。

一つ目は、前の世代を踏襲して3ステージの人生を送るというものです。学生時代の投資を頼りに、勤労人生を最後まで生き抜き、65歳での引退を目指すというものです。このシナリオには大きく二つ問題があります。

一つは、貯蓄が不十分なことです。いくら学生時代の投資があり、65歳まで働いたお金を貯金していたとしても、長寿の時代で見ると少ない金額だと考えられます。お金が十分にないと65歳に引退をしても、苦しい生活を送ることになるのです。もう一つは、無形の資産への投資が不十分なことです。ジミーの時代はまだ無形資産が大事だということは言われていなかったため、もしかしたら結婚をしていない可能性も考えられます。その場合長寿の人生を一緒に過ごすパートナーがいないということになり、子供もいないため、一人で生きていくことになるのです。また、友人やそのほかの人間関係も仕事が忙しいとおろそかにしていると、あまり期待できるものではありません。そうなると充実した長寿の人生を送ることは難しくなります。

二つ目のシナリオは、3ステージの人生に0.5ステージを付け加えるというものです。このシナリオはある程度の刷新と変化が求められますが、リスクを伴う大がかりな変化に乗り出し宅配人に最も適しているものである。このシナリオでは、有形の資産にも無形の資産にも投資を行わず、大きな変化も経験しないため、追加の0.5ステージは3ステージの人生の附録程度の意味しか持たず、投資不足に陥る可能性が高いでしょう。やはり投資をしっかり行っていない場合は少しシナリオを変えたとしても、うまくいかないことが多いのです。

三つ目のシナリオは、4つ目の新しいステージが出現するので、これらを4.0シナリオと呼びます。この4.0シナリオは二つに分けられていて、一つ目がポートフォリオ型の新ステージで、二つ目は起業家型の新ステージです。この二つのシナリオはどちらも有形の資産と無形の資産を構築・増強出来るという利点があります。有形と無形の資産を構築できるため、長寿の時代に対応しやすくなるでしょう。起業家型の新ステージに進んだ場合は、新しいコミュニティを作れることが予想されるため、より充実した長寿の人生を送ることができると考えられます。

次にジェーンのシナリオについて考えていきます。ジェーンのシナリオは二つあります。
一つ目は人生に4つ目の新しいステージが登場する4.0シナリオです。ジェーンの生きる時代において、新しいスキルを習得し、市場の先行きも予測しなくてはならなくなります。そのためには、自由に使える時間の一部を、自己をリ・クリエーション(再創造)するために振り向ける必要があります。
こちらは常に考えて行動をする必要があります。長寿の時代になり、産業の入れ替わりが早くなることが予想されています。そのため常に次はどんなスキルが必要になるのかを見極め、そのスキル習得に向けて行動をする必要があるのです。もし、これを行っていなかった場合は、自分がもっているスキルの仕事しかできないため、その仕事が不必要になると、働き続けることができないのだ。産業が入れ替わってから気づくのでは遅く、あらかじめ自分でその動きを把握しておくことが大切です。自分で自分の今後について考え、己を常に高めていくことがより必要になってくるのです。生産性資産に投資し続けなければ、必要とされるスキルを保つことは難しいでしょう。

二つ目は五つのステージで構成される5.0シナリオです。このシナリオでは、有形資産と無形資産の両方を増強でき、また、人生のシナリオの描き方も多様性が増します。企業でのキャリアを「階段」として捉えて、出世の階段を上がるだけでなく、下るという決断をして会社に貢献する人も増えていくことが考えられています。65歳での定年がなくなるとすると、働き続けることが予想されます。その場合、若いころから上がり続けてきたキャリアでも、年を取ったら自分の出来る範囲で仕事をするために、下りるということになるのです。下りるというとマイナスなイメージがある方もいるかもしれませんが、そうではなく、自分に合わせて選択するということなのです。人々が100年ライフに合わせた生き方と働き方を実践し始めるにつれて、この点が大きな関心ごとになるのは間違いありません。

人生が長くなる100年時代において、3ステージの人生では立ち行かなくなります。しかし、私たちが選べる選択肢はそれ以外にもたくさんあります。今後私たちは自分にとって魅力的な未来について考え、その未来の細部を具体化していく必要があるのではないでしょうか。

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